相変わらず鬼滅の刃は流行っているし、国宝も熱狂的ファンが多い。そんな中、映画鑑賞が趣味のツレに連れられてジュラシックワールドを鑑賞してきた。彼女は国宝を3回、合計9時間捧げている。さらにアイリスオーヤマの家電製品を吉沢亮のために購入しようとしている少し狂ったはまり方をしている。そのうち歌舞伎を観劇しに行ったり(正しいはまり方)、見えを切ったり(おかしいはまり方)、人間国宝になったり(それはそれですごいが)しかねないので注意しておきたい。
きっと多くの方がその名前を聞いたり、観たり、テーマパークで乗ったりしているので、ご存じだろう、恐竜映画の金字塔、ジュラシックシリーズの最新作。過去、ジュラシックパークで3部作、ジュラシックワールドで3部作が出ている(はずだ)が、いずれも大ヒットかそれなりのヒットはした作品である。初期の監督は泣く子も黙る映画界の巨匠、スティーブン・スピルバーグ。その後気づいたら監督が変わったりしているが、製作陣や総監督みたいなポジションにいる。1作目を子供のころに映画館で見た記憶があるのだが、そのころからすでに巨匠だったスピールバーグは今何歳なんだろうと思ったら78歳だった、もっと100歳超えてるのかと思った。映画監督ってある程度のおじいさんていうイメージがあるからかもしれないが、スピルバーグは若手のころから第一線で活躍中だったんだ。ジョーズ公開が29歳だもん。自分の29歳の時と比べると月とスッポン、ジョーズとE.T.みたいな差がある。
とはいえ、今作は別の監督なので気にすることはない。ここから感想に入っていくわけだが、過去作のネタバレも含まれる可能性があるが、物語の核心に触れることはほとんどないので気にしないで読み進めてほしい。
まず、シリーズ累計7作品目。どういう世界線なのか、よくわからないけれど、過去恐竜の研究をしていた施設で食いしん坊がスニッカーズを食べながら歩いてて、その袋が厳重に管理している自動ドアの通気口みたいなところに詰まりパニックを起こすところから始まった。訴訟大国アメリカ、スニッカーズがジュラシックワールド相手に訴訟を起こしたとか起こさなかったとか。パニックの結果恐竜が暴れまわり、その施設がある赤道近くの島は人間立ち入り禁止になった。
時は流れ、ある目的のためにその島を目指す冒険が今回の映画の大枠である。立ち入り禁止の島を目指すにあたり、仲間を集めるときにちらっと登場したポーカーの対戦相手が知り合いにすごい似ていたので私は映画どころではなくなってしまった。ポーカーだからといって田中圭ではない、申し訳ない。
無事に仲間と船を手に入れ島を目指すのだが道中遭難している家族を救出することになる。この家族の末っ子が次回作へのわかりやすい伏線になっているので、ファンの方は続編を期待して待っていられるとおもう。なくても責任は負えないが。
お決まりのように恐竜にやられてしまうメンバーも何人かいるが、着々とミッションをクリアしていく一行。最終的に見たこともない不細工な恐竜が出てくるんだけど、これまで見ていた恐竜像に美意識を感じていた自分に驚いた。その不細工な恐竜にも理由があるんだけど、なんかエイリアンみたいな地球外生命体を感じ始めて、これが恐竜映画なのか、宇宙バトルものまのかわからなくなりそうだった。
ここでネタバレ大爆弾を投下するんだけど、まあ、最後は勝つよ。勝つというか逃げ切るっていうのかな。ネタバレだけど、そりゃそうだろっていう程度のものだよね。パーティーが全滅する映画の続編なんて復讐劇でしかないからね。そんなテンションで見送ってエンドロール眺めてたら隣のツレがなぜか大号泣してた。一人国宝見てたのかな。国宝がそんな号泣する作品かどうかもわからないけど。
いかがだったろうか。これで一人でも興味を持ってもらって、映画館に足を運び、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』を観てくれる方がいたらうれしいかぎりである。多分不細工は出てこないから安心してほしい。