さて、8月に入っても絶好調の鬼滅の刃。公開3日目に最前列でかぶりつくように鑑賞した感想をほったらかしにしたままだった。非常に申し訳ない。誰にも期待されていないことを承知の上で、勝手に義務感持ってやっていく。
社会現象となった前回の劇場版公開の後、原作を近所の中華料理屋で読み終えているので一通りの内容は理解しているのだが、映画鑑賞に向けて遊郭編以降のアニメシリーズを1.5倍速で復習しておいた。
そして待望の映画である。
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、アニメ「柱稽古編」の終幕を受けて描かれる、“無限城編”の壮大な序章。その名の通り、猗窩座が再び姿を現し、かつての激戦が息を呑む映像美とともに描かれていた。
まず特筆すべきは、映像クオリティの圧倒的進化。無限城の空間構造の歪みや、バトルの動き、呼吸のエフェクト表現は、Ufotableの本気を感じさせる。劇場音響も相まって、まさに”体感する鬼滅”。
そして今回は、あの因縁の対決——猗窩座 vs 柱という構図に胸が熱くなる。過去と現在が交錯し、キャラクターたちの“信念”が真正面からぶつかる構成は、原作ファンも初見の人も唸る出来。
「無限城」がどのように動き出すのか。次章への期待が高まる、圧巻の“開幕の一撃”といえる。
ネタバレなく完璧に映画を講評した名画のようなレビューである。絵画を例えに出すとややこしいが、私と付き合っているAIが書き上げてくれたレビュー。この文章を読んだら、この週末は映画館に行かざるを得ないのではないだろうか。今すぐお近くのイオンシネマでチケットの購入をしたほうがいい。
一応、AIキムラに頼ってばかりでは申し訳ないので私個人のレビューも(恥)さらしておこう。アニメシリーズ最後の「柱稽古編」からずっとなのだが、禰豆子は寝ててほぼ登場しない。これ以上ないネタバレに背筋が凍る思いでこの文章をしたためているが、申し訳ない、禰豆子はうなされながら寝ていて、ほとんど出てこない。原作を知っていれば今禰豆子が何かと戦っていて、頑張っているということがわかるのだが、遠い記憶で一度読んだだけの私は、残念ながら頑張ってることしか覚えていない。そして第一章では残念ながら苦しんで、うーうー言ってるところしか見られない。がんばれ禰豆子。
あー、あと予告動画の中で「久しぶりだなぁ、善逸ぅ」って我妻善逸を呼ぶ人がいたんだけど、私の中では久しぶりじゃなくてはじめましてだった。もちろん善逸さんと面識のあるキャラクターなんだけど、原作読んでいない人や(私のように)忘れている人からすると、初めましてだった。あんな頼りないキャラクターなのにかっこよく戦っていた善逸を尻目に、原作全然覚えてない自分に驚く。驚愕。
世間では原作知ってる人も絶賛してるし、初見の人も感動してるけど、原作忘れちゃってる人は初見の人と同じ感動が得られる作品。なまじ知ってるから、今回はどうせこの敵をやっつけるんだよって思ってると見事に裏切られる。
さらなるネタバレに踏み込むので申し訳ないんだけれど、敵の鬼っていうのはランクがあって、12匹いる。えらい6匹と弱い6匹。これまでのアニメで弱い6匹は全滅、えらい方も4,5,6番目が殺されちゃった。残りの3匹とボスを倒すのがこの最終章なんだと思ってたら、鬼滅の刃もオーディション要素を取り込んでて新人が登場したりしてた。あなたなりの推し鬼を見つけてほしい。
とにもかくにも映像がきれいで迫力がすごかった。最前列でみたから余計に。音楽も歌、BGM、SEすべてが作品を作っているし、臨場感を感じた。最前列で見たから余計に。バトルシーンは手に汗握るシーンの連続で力が入りすぎて筋肉痛になった気もする。最前列で見たから首が。
ここまで書いてみて、先ほどまでチケット購入しようとしていた手が止まった人がいたら申し訳ない。キムラのことは嫌いになっても鬼滅の刃は嫌いにならないでください、という気持ちでいっぱいである。言われなくてもそうしてるよと思われているのは承知である。
本当にレビューとかは向かないので、文章でご飯を食べていくのはつくづく難しいと思う。大正時代をモチーフにした鬼と戦うバトル漫画の原作でも書いて発表したい。
鬼舞辻󠄀無惨(きぶつじむざん)の次に斬られるのは私かもしれない。