ささやかな趣味の一つにクレーンゲームがある。UFOキャッチャーっていう方がなじみがあるだろうか。コロナの頃、YouTubeでクレーンゲームの動画を見漁っていたし、人の少ないゲームセンターにて動画で習得した技術を披露していた。披露した気になっていたが、獲得した景品はあまりなく、他所で買えばもっと圧倒的に安く手に入るのに無駄にお金を使っていた。
時は流れ、昨今、オンラインクレーンゲーム全盛である。いつの間にかサービスは乱立、景品もオリジナリティ溢れている。
オンラインクレーンゲームではアミューズメント施設実店舗では難しい端数のある価格設定もできるし、設定や難易度に応じて価格差を設けて楽しませてくれている。クレーンゲーム初心者ではあるが、多少お金を使った経験のある私が本日はクレーンゲームについて紹介していこうと思う。
プレイをしたことはないにしてもゲームセンターでクレーンゲームを眺めて経験くらいはある人が多いのではないだろうか。私もプリントシール機は近寄れないのでクレーンゲームの島を経由してトイレに通っていた経験がある。そんなクレーンゲーム。単純にぬいぐるみやフィギュアの箱を持ち上げて落とすだけでなく、何かに乗っかっていたりピタゴラスイッチ的な動きをさせたりとバリエーション豊かである。獲得した時の動画を見せてくれるDMMオンクレの画像をもとに紹介していこう。
橋渡し

今や最もメジャーな設定かもしれない。クレーンゲームは1回でとるものではない、という概念をたたきつけてくれた設定である。筐体の左右に無数の突っ張り棒が突っ張っていて、その上に景品が乗っている。それをちょっとずついじったり押したりつまんだりして落とすゲームである。エロい、いやエロくない。ちなみに私くらいの熟練者になると、クレーンゲームの回数は1手、2手と表現するし、景品のことはプライズと呼んだりする。
前落とし

橋渡し以上に1手でとれるわけないものである。オンラインクレーンでは、細長いものが、棚から少しはみ出してスタンバイしているし、リアルプライズの場合はフィギュアの箱に食パンの袋留め、正しくはバッグ・クロージャーみたいなものが張り付けられて崖の縁や坂道の頂上でスタンバイしている。その細長いものに端っこや、バッグ・クロージャーの真ん中の穴あたりをクレーンで持ち上げたり、引っ張ったりして徐々に不安定にさせる設定である。最終的にクレーン本体や爪で押して落とすのがセオリー。1手で1ミリも前進しなかったときの絶望感はすごい。
たこ焼き

ここまで調子よくクレーンゲームについて語っていたのに、ついにお腹減ったのかと思われてしまったら申し訳ない。これは食べるたこ焼きではなく、つくるたこ焼きの方の話である。余計混乱させてしまったかもしれない、構えたそのアイスピックのようなものをどうか収めてほしい。とはいえこれもいつの間にかメジャーになった気がする。実際、たこ焼き機が登場する。と書いていたのだが、上記紹介する画像だと、ボール紙に穴をあけただけのフィールドでなんか申し訳ない。気にしないでほしい。プレイヤーは大量のピンポン玉の入った箱にクレーンを突っ込ませてピンポン玉を広い、たこ焼き機めがけてピンポン玉を投下、無事に狙いの穴に入ればプライズゲットとなる。拾うピンポン玉は基本1つはとれる。台の調子(設定されているものである)がいいと、2つ3つと持ち上げてくれる。あとは、たこ焼き機の方である。もう、運である。入るも入らないもあなた次第。目当ての穴に入らずとも外堀(他の穴とか壁とか)に玉が積まれていくと、最終的に目的の穴に入りやすくなる。カイジの沼みたいなものであるが、実際本当に沼に思えるほど、入らないこともあるので心のケアが必要である。
ここまで設定を紹介してきたが、どれも1手では取れない、少しづつ獲得に向けて作業を行う、のようなネガティブな話に帰結してしまい申し訳ない。私も、ゲームセンターもオンクレ業者も鬼じゃない。いつかプライズが獲得できるようにあなたの挑戦を待っている。そんなやさしさを紹介しておこう。
アシスト
クレーンゲームの経験値が上がっていくと、これもうすぐでとれるわ、これ進研ゼミでやったやつだという形がわかってくる。こうなるとあと1手、2手で獲得、王手である。そんな都合のいい状態の筐体が放置されていることなどほぼない。自分でその状態まで持って行けたならあとは決めるだけではあるが、その状態に持っていくことさえ難しいのが、我々素人である。そんなとき、暇なゲームセンターでひたすらにお金を突っ込んでいる姿を店員に見せておくといいことがある。娘のために一人、鬼滅の刃の禰豆子のフィギュアを落とそうと、多少動画を見て知識を付けた気になっていた当方、40手前のおじさん。通算2000円以上プレイしたものの取れる状態に近づいているのかどうかもわからなかったのだが、見かねた店員が声をかけてきて、ちょっと置きなおしますねとプライズを移動した。あ、とりやすい状態に全然近づいてなかったんだと気づくと同時に、また初期位置からかと思った。しかし突っ張り棒にほんの一部乗っているだけの非常に危うい状態において店員は去っていった。あわてんぼうの店員なんだろうか、去り際、どっかを狙ってみてくださいってボソっといわれた気がするのだが、正確には聞き取れなかった。聞き取れなかったが、中学までは理科の授業を受けていた経験から、ここを押せば落ちるだろうなというのが物理的に理解できていた私はなんと、それを獲得してしまった。自分の才能が怖い。獲得するとけたたましい音がなる最近のゲームセンターは恥ずかしいのですぐに袋に詰めて帰路につこうとしたが、先ほどの店員が優しい目をしてこちらをみていた。これがアシストである。一人さみしい40のおっさんでなく、甘え上手でヤングな読者だったら、直接お願いしてみるのもいいのかもしれない。一切の責任は持てないが。
ゲットチャージ
最後もアシストの一種ではあるのだが、私が利用しているDMMオンクレの独自かどうかわからないがサービスである。リアルの店舗と違い店員が見えない(初期位置に戻してなどのお願いをすると手だけ登場することがある)ので、自分がどんなに頑張ったか、お金をつかったかわからないのがオンラインクレーンの特徴である。40のおじさんと女子高生の区別がつかないという点では平等なのだが、これでは一生獲得できない。そんな私に夢のような機能が、ゲットチャージ機能である。これは、いくら使ったのか、自分とシステムが覚えていて、プレイごとにゲージがたまっていき、最終的にゲージが満タンになる(失敗を続ける)となにも落ちなくても獲得扱いになるという機能である。ああ、失敗か、と思ったら突然画面にcongratulation!の文字が。シュールの一言である。
いかがだったろうか。これでクレーンゲームやってみたいという人が増えたら私は嬉しい。