業火の回胴黙示録① 始まりの海姫(マリン)

ギャンブル

やぁ、バーシーだお。

今日から連載シリーズを始めます!その名も

業火の回胴黙示録(ごうかのスロットアポカリプス)

名探偵コナンもビックリの厨二病タイトルにしてみた。約20年の負けすぎ廃人ギャンブル生活を時系列で追っていきますので、クソ程暇な人はウンコのお供に見てもらえると幸いです。

第一録 始まりの海姫(マリン)

東屋にいたジョーカー

2000年代初頭、高校生のバーシーは公園の東屋にいた。

東屋とは、公園によくあるテーブルとベンチがセットになった丸見えの家みたいなやつだ。普通の高校生が部活、勉強、恋愛に没頭してる中、バーシーは友達2人と毎日大富豪をしていた。始めたばかりのタバコをふかしながら、学校帰りに日が暮れるまでトランプに興じていた。夏の日も雨の日も関係なく開かれた賭場では、そのゲームの最下位が1位に100円を払うルールで行われていた。

バーシーは最下位比率40%、3人の中で1番多く負けていたし、負け額のほとんどをS君に支払っていた。今考えると、あの頃から博打が好きだし、その頃から博才が無かったのに、今もギャンブルをして負け続けている自分を有森裕子ばりに自分で自分を褒めてあげたいと思う。多くても1日の負け額は数百円程度だったので、結婚式場のウエイターという中々珍しく単価の高いバイトをしていたバーシーは負け額はあまり気にしてなかった。

結婚式場でのアルバイト

ちなみに結婚式場のバイトでは自分が接客するテーブルが割り振られて料理を運んだりお酒を持って行くのがメインの業務であった。後半になると余興やビデオなどが流れてるのを見て、仕事の手を止めて1人感動したりもしたもんだ。

ある結婚式では、フィナーレに相応しい感動的な両親への手紙を読む新婦さんを後方の待機スペースから見ていると、自分の担当テーブルが落ち着きない感じでザワザワしてるのが目に見えた。

感動的なシーンで行儀悪いなぁ、なんて思いながら様子を伺っていると、なんとテーブルにはデザートのケーキと最後のコーヒーが出されおらず、その異常事態に招待客が狼狽えていたのであった。まさかのド忘れに愕然としつつも、新郎の父が締めの挨拶をする中、平然と「遅くなりました。ケーキでございます。」とテーブルに運んだ。ラストのラストでいつ食べるんだ、と言いたそうな客達の顔は今でも脳裏にこびりついて離れない。機会があれば土下座して謝ろうと思う。

今すぐ支配人を呼べ!と自分なら叫んでしまいそうな中、誰にもキレられなかっただけ良かった。その後、手の付けられなかったケーキを頬張りながら平然と片付けをしていると支配人に胸ぐらを掴まれ非常階段へ連れていかれて、教育的指導という名の元で殴られたのも今となっては良い思い出だ。そして長々とアルバイトの話をしたが、今後の話には全く関係ない。

始まりの海姫(マリン)

閑話休題。ただひたすら大富豪をする事が楽しかったバーシーは時間が経つのを忘れてトランプをし、気が付けば夜になるような毎日を過ごした。富豪を目指すゲームをしていたのに、平民どころか真綿で首を絞められるかのように大貧民に近付いていったのだった。

その日もある程度負けたところで、S君が声をかけた

「海物語って知ってる?」

正直何の事か分からなかった。海に関する小説か?とその程度の妄想しか出来なかったが、友達に連れられてコンビニの雑誌コーナーを漁ると(当時の情報源)、流行りのパチンコ台の海物語という台だと分かった。

読まされた雑誌を見て友達はニヤリと笑った。

「これ簡単に勝てて、儲かるらしいよ」

何だか闇バイトのお誘いのような話である。金儲けができる… それを聞いた僕の脳裏を稲妻が走る。当時から甘い話に騙されやすいバーシーは、金が稼げると聞いて急かすように続きを聞いた。すると友達は子供の落書きのようなキャラクターを指差しながらこう言った。

「420回転が熱いらしいぞ」

そこには、けろけろけろっぴのようなキャラクターが、海物語は大当たり●回の後の420回転が当たりやすい!みたいな事を言っていた。今考えると完全確率のパチンコで何言ってんだと思うのだが、当時の僕は「これは凄いものを見つけたかも」と心を躍らせるのであった。

to be continue

今日の懐かし台

CR新海物語

高校生のバーシーはあまり知らなかったが、当時爆発的にヒットしたパチンコ機で、兄弟機合わせて160万台以上販売した台。iPhoneの計算機で160万台×30万円(仮)で計算したところ、4.8e11って出たから、とてつもない金額が動いたことには間違いない

そこから20年以上パチンコ界の主役に君臨している訳だから、何万人ものパチンカスを不幸にしてきた恐ろしい機種でもある。何万も使っても『ごめんね♪』しか言わない時もあるし、大当たりしても『ラッキー♪』『スーパーラッキー♪』『チャンス♪』『もう1回♪』と圧倒的語彙力の無さに多くの人が魅了され金をジャブジャブと突っ込んだのだ。またリーチ後に魚群が右から左に流れると激アツなのだが、新興宗教の礼拝のようにリーチ後に手を右から左に動かすジジババを量産した事でも有名。僕は普段は絶対にしないが、何万も負けてると手を右から左に振っているらしいので、次からはボタンを強めに連打するように気を付けたい。

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