バカも体調を壊すし、中年は死にかけもする

入院したやつ テキスト

悩みも病気も無縁な能天気バカ(40)だと思われるかもしれないが、過去に1度だけ入院したことがある。大腸憩室炎。

急な発熱と、負けない私

コロナ真っ只中ではあるが、徐々にその付き合い方もわかってきた2022年下期、急な発熱で体調を崩した。ちょうど週末家族旅行(両親、弟家族、叔父叔母、従兄弟家族)の予定があったのだが、コロナの疑いもあるということでパスした。どうせ独り者は私だけなので、私が参加しなくたって誰も何も思わないし、気づかない。症状としては熱はあるがそれ以上に腹部に違和感を覚えているので、コロナの症状として聞かされていたものとは少し違っていた。

違っていたのに、病院にいくとPCR。熱があるのに外の簡易小屋で待たされて1人ずつPCR。コロナじゃないんだろうなあと思ってたから、案の定陰性。当時から現在にかけても、一度も罹患していないので、たぶんコロナには強い、私。
陰性だけどお腹は痛いので1秒でも早く私との会話を打ち切りたいオーラを出しすぎる医者に、お腹が、お腹が痛いですと伝えたが、じゃ胃薬出しとくからとものすごい塩対応されて終わった。

そんな塩対応で私の中のコロナかもしれない成分がしぼんだのか、翌日には熱は下がり、大げさにPCRまで駆け込んだ迷惑な患者認定されて終わった。かに見えた。多少の移動はできそうだったので頼まれてもないが、老後世話はしてくれなくていいけど気にはかけてほしいと、親族に忘れられないように旅行の途中に顔を出した。

(たぶん)盲腸なのに、感染症扱いされる私

週があけ月曜日は働いたが、腹部の違和感はずっと続いている。さすがに怖いし、情報の泉インターネットで盲腸の痛みに近い、という記事を見たので、歩いて5分程度の消化器内科のクリニックへ。初診なので保険証を提出し、先週まで熱があったがコロナじゃなかったと伝えると、慌てて出ていけと追い出されて別の入口に回される。隔離のためにいろいろな改修をして病院も大変だなと思いつつ、通された別室で再度PCR。熱もないし、お腹がいたいだけなのになと思いつつ結果を待つ。当然のように陰性。今回は消化器内科だし、ネットで得た押すと痛い、歩くと響くような痛みという割と具体的な症状を説明することができたので、医者も親身に話を聞いてくれた。まあ調べた結果から十中八九盲腸だと自己判断していたのだが、医者は触診をして、ピンときたのかすぐに血液検査となった。すぐに結果がでて体内で炎症が起こっていることが認められた。病名なんかは全く知らされなかった、はっきりと区別がつくまで伝えない決まりでもあるのだろうか。ということは盲腸でもないということだけはわかった。近くの大きい病院紹介するからといって、空き状況を確認してくれた。幸いにも病室に空きがあり、受け入れてもらえることが決まったが、タクシーを呼ぶから家に帰るな、よく歩いてこられたもんだといわれた。クリニックにタクシーが到着し、診察代を精算してそのままタクシーに投げ込まれる。ここから1週間、家に帰れないなんて夢にも思わなかった。

PCRのプロかよ

総合病院に到着、したと思ったら裏口に回される。全然営業時間中なのに、救急搬送口みたいなとこに案内されたが、ここでもまたPCR(30分ぶり本日2回目)。今思い返すと、コロナって大変だったんだなとつくづく思うし、防護服の人に短期間で3回も鼻の穴に棒突っ込まれるなんて、悲劇通り越して笑い話である。ここにきて突然のコロナ陽性なんてこともあるわけなく、ようやく室内に入れた。そこからまた問診があり、しばらく放置された後に点滴を付ける。この点滴が1週間つきっきりの相棒になるなんて夢にも思わなかった。放置されてる間に会社に連絡をいれる。いろいろ目まぐるしく過ぎ去っていたので、まだ自分が働けると思ってたけど、実際問題入院だもの、仕事できる保証はどこにもない。当時リモートとはいえ、通院のため数時間遅刻すると伝えていたところ、数日間穴をあける可能性ができたことを伝える。自分がいなかったら会社はどうなるんだろうと思うものだが、案外どうとでもなるものである。特に誰にも心配されないまま、自身の設定した会議の調整だけチャットでなんとかした後にCT撮影を行う。

ふぇえん、おしっこ漏らしちゃった(造影剤CT検査)

閲覧注意

CT撮影かどうかよくわからないけれど、造影剤という、撮影すると影がわかりやすい薬を流し込まれた状態で撮影される。大腸に異変ということで、下腹部近辺を撮影する。造影剤が大腸に流れ込んでくる。本当に温いのかわからないが、あたたかい液体が体をめぐっている。体内か外かはわからない、ただおしっこ漏らしてるような感覚になった。

撮影の結果、大腸の憩室という小さい部屋が炎症を起こしていることが判明する。そこでもはっきりと大腸憩室炎と病名を言われたわけではないが、大腸の憩室が炎症を起こしているというそれだけの情報から、調べれば医学のいの字も知らない素人でもわかる。なんではっきり言われないんだろうか。検査が一通り終わったところで病室の準備のために再度放置。前の入院患者が回復して病室を出たのか、その、まあ、なんか縁起でもないがまあそういうことだったのか、私には知る由もないし、入院経験がないから想像ばかり膨らむが、入院したのは消化器系の病棟なので行き死にの最前線ではないだろう。無事にチェックアウトした人がいて、ベッドメイクしてくれて午後、ようやく私がチェックイン(入院)したんだろう。

そして、入院へ

そういえばお昼過ぎたけど、ちょっと近所のクリニックへというテンションでやってきたので朝から何も食べていない。病院食ってどんなもんじゃろなと思ってた、部屋に入るまでは。その後数日間、何も食べれない生活が続くなんて夢にも思わなかった。つづけ。

キムラ

キムラ。40年物。
よく考えないで人生を送っていたらよくわかんない人生になってしまった。
お腹が弱い。

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