ちょっと前にオンラインクレーンゲームにはまっていた時期があった。ここでも紹介した気がするのだが、ほんの数ヶ月前のことなのに、もうほとんど記憶にない。人の熱狂ほど信用ならないものもない。ゴルフ道具だっていつメルカリに出品するかわかったもんじゃない。
そんなオンラインクレーンゲームにはまっていた時、本当に意味不明な景品をとっていた。その最たる例がこれである。

TV番組の「逃走中」という、定期的に炎上していた番組のスピンオフ番組、「戦闘中」のアイテムらしい。「逃走中」はスケールの大きい鬼ごっこである。テーマパークや街中、ショッピングモールなどで、芸能人やインフルエンサー(ちらっと一般人も混じっていた記憶もある)らがハンターと呼ばれる鬼から逃げる番組だ。参加者は1秒逃げるごとに数百円を得るのだが、鬼に捕まると逃げていたそれまで獲得していた賞金は没収される。制限時間逃げ切れば晴れて賞金GETだぜ、だが逃げ切らなくても自首というよくわからないシステムで自首したらそこまでの賞金が獲得できる。
つまり参加者は重き十字架(殺人とか強盗とか3億円事件)を背負いながら開催場所に集められた人たちで、芸能人は世を偲ぶ仮の姿なのだろう。端折られてるがゲームマスターがルールの説明をしているはずだ。逃げ切ったら賞金を得られるというのはエンタメ要素として見せているのだが、実際は犯した罪を不問にしているらしい。ゲームマスターは日本社会を牛耳るフィクサーで、道楽のために逃げさせている。サングラスにスーツ姿のハンターが追いかけているが、これは非常に高精細な合成映像で、実際は黒いドーベルマンが追いかけ回し、捕まえると体を喰いちぎり内臓をほじくり返しているのだ。
すまない、行きすぎた妄想だ。これではカイジの帝愛グループの兵藤会長と黒服の方がよっぽどリアルだ。自首のくだりが上手く辻褄合わせることができなかった。
逃走中については満足したので続けるが、その逃走中のスピンオフとして企画された戦闘中。これに関してはほとんど見たことがなく、聞きかじった知識で申し訳ないが、このご時世逃げ回るだけではダメだとなったらしい。多様性の時代じゃんということらしい。ハンターは忍者へと姿を変え、参加者も武器を手に闘う。その武器の一つがこのボールである。手裏剣や刀を使う忍者相手にボールって。投げると大爆発を巻き起こす機能がついているのかもしれないが、怖くておいそれと投げることはできない。そんなものオンラインクレーンで獲得させないでくれ。

というわけで配送されても全く使い道のないアイテムの紹介だった。ちなみにこの画像は戦闘中のボールを紹介するつもりで作ったのだが、どう見てもモン○ターボールなので権利的に心配な絵である。